飲む育毛剤と塗る育毛剤について

一口に「塗る育毛剤」と言っても、ミノキシジルに代表される攻めの育毛剤である「発毛促進系」と、
男性ホルモンをブロックする守りの育毛剤である「脱毛防止系」、両者を合わせた「発毛＋脱毛防止」の３種類に分けられる。

▼発毛促進系 発毛促進系の育毛剤とは、頭部に塗る事によって血行を促進し毛根に十分な栄養を行き渡らせる事によって 育毛発毛効果を生み出す育毛剤である。 塗布タイプはリアップ・ロゲインなど。その他の発毛促進系育毛剤は LIONのイノベートがある。 ミノキシジル使用中止後のリバウンドが気になる場合は、ミノキシジルの代わりにイノベートを用いる育毛法をとる人もいる。 経口タイプは→ロニテン  ミノキシジルなど。

▼脱毛防止系 脱毛防止系育毛剤とはDHTがアンドロゲンレセプターと結びつく事を妨げたり、テストステロンを DHT（ジヒドロテストステロン：活性型男性ホルモン）へと変換する酵素である5αリダクターゼを阻害する作用を持つ育毛剤である。 発毛促進系育毛剤は血行を促す事によって発毛育毛を促すが、脱毛防止系育毛剤は薄毛の最大の原因である DHT（活性型男性ホルモン）をブロックすることを目的とするので同じ育毛剤であっても、効能の方向性が違う。 アンドロゲンレゼプターでブロックするものは→フルタミドローション、スピロローション、RU58841。 5αリダクターゼ�T型も阻害するものは→アゼライン酸クリーム、デュタローション、グリーンティーエクストラクト（緑茶エキス）。 主に5αリダクターゼ�U型阻害は→フィナローション、デュタローション、 クリナゲン（ノコギリヤシエキス）である。 脱毛防止系育毛剤を用いる時の注意点は、ある一定の期間を過ぎると １．薬物耐性がつくために育毛剤の効果が弱くなる ２．過剰なレセプターの封鎖は逆にレセプターの感受性を高める 等の問題があるので長期の使用は育毛に逆効果になるとの指摘もある。

▼発毛＋脱毛予防 発毛促進＋脱毛予防効果のある育毛剤 前に述べた発毛系育毛剤と脱毛防止系育毛剤の有効成分を併せ持つ育毛剤である。 発毛促進＋脱毛予防効果のある育毛剤は両者の成分を含むため 2つの商品を買う手間や経費を省く事ができ、尚且つ、 育毛剤を 2度塗りする手間も省けるので大変便利。 基本的に発毛促進＋脱毛予防効果のある育毛剤は発毛促進効果のあるミノキシジルと男性ホルモンをブロックする 成分（アゼライン酸やノコギリヤシエキス等）によって構成されている。代表的な商品はミノキシジル＋アゼライン酸の ビタミノックス社のミノキシジル5％（通称ビタミノックスやビタミと呼ばれる。） 他にはミノキシジル12.5％＋アゼライン酸のザンドロックスやミノキシジル＋フルタミド＋フィナ（デュタ）のMGF、MGFプラスがある。